独女リゾートエンジニアの卵、 あやたろう(@aya2kiku)です。
ライティング力を高めたくて、ちょっと前から名もなきライターさんのnote「名もちゃん気まぐれマガジン」を購読しています。
そこで紹介されていたビジネス書が、色んな意味で面白かったので取り上げてみようかと。
その本がこちら ↓
長くなりそうなので、2回シリーズでお届けします。
今回は、仕掛ける側の視点で見るKindle版「実験思考」です。
Contents
「実験思考」とは?
そもそも、「実験思考」はどんな本なのか?
これは、本の中で端的に説明されているので引用します。
「本の価格を自由に読者に委ねてみたら、定価で売った場合より儲かるのか?」
< 中略 >
通常、この手のビジネス書の定価は1500円程度だそうです。しかし『実験思考』は印刷に必要な原価の390円だけをいただき(電子版は印刷が必要ありませんので0円で販売させていただきます!)本来の本の値段は読者の方が決めて、本の最後にあるQRコードから飛べるサイト経由でお支払いいただければと思います。
以上。
私はこの記事でレビューを書くつもりではないので、本の内容はAmazonでご確認いただければと。(←ぉぃ)
※以下、この記事は Kindle版(0円)に特化して書いていきます。
仕掛ける側の視点で見るKindle版「実験思考」
仮説。Kindleで0円販売は実はコスパ最強なのでは?
ビジネス書がまるまる一冊0円。
「続きはこちら」の課金パターンに誘導されるお試し読みじゃなく、全部読めて0円。
読者の目で見ると、お得感たっぷりです。
でも、実は販売する側もウハウハなのでは…。
Kindleというメジャーなプラットフォームで本を販売するからには、利用料が発生するはず。
でも「売上金額×○%」がKindleの利用料の場合、本の値段が0円なら利用料も0円なので、Kindleに1円も払わなくいい。(0円に何を掛けても0のはず)
Kindleから売上金が振り込まれる際の振込手数料も不要(=売上金額が0円なので振り込まれないはず)
その後、0円で本を手にした読者を、本に掲載しているQRコードからお支払いサイトへ誘導すれば売上は全て販売者のもののはず。
Kindleという巨大なプラットフォームを無料で活用して大量に集客 → 売上総取り…だとしたら、コスパ最高過ぎませんか?
※Kindle出版の費用的なところはこちらのサイトを参考にさせていただきました。
タダより高いものはない!高額を支払いたくなる特典がエグい
まずは、これを見てください。
「実験思考」のお支払いサイトに掲載されいてる画面のスクショです。
現在のお支払い総額:\96,495,700
現在のお支払い人数:2,154
あとちょっとで1億円というところまで来ています Σ(゚Д゚;)
そして、さらに驚くべきことに、ひとり4万円以上払ってる計算になります Σ(゚Д゚;)
もちろん、これはあくまでも単純計算なので、2,154人の中には支払い金額が100円の人もいると思うんですよ。
それなのに、なぜ1億円近い金額が計上されているのか?
そこにもまた仕掛けがありました。
1,500円以上をお支払いの人には金額に応じて特典がついてくるのです。
最初はこんな感じ
サイトの「Thank You!」欄に載せてもらえたり、インスタグラムの限定アカウントをフォローできるようになったり。
30万円払うと
著者とLINEの交換ができたり、事業アイデアを送ってもらえたり…
最高額にもなると…
会社つくれちゃいます!!
「特典をつけて価値を高める」っていうのは、特に情報商材アフィリエイトでよく使われてる手段なので、方法としては目新しいわけではないけど、金額にしろ特典内容にしろ、振り切ってる感がすごい…。
もはや、「本の価値」というより「特典の価値」。
特典はどれも著者の光本勇介さんが関わるものになっているので、この実験の本当の目的は「自分にいくらの値段がつくのかな?」という光本さんの好奇心なんじゃないか…と勘ぐりたくなってしまいます 笑
編集後記
「実験思考」の中では、繰り返し「性善説」に基づくビジネスモデルの話が出てくるのに、穿った見方をしている自分よ… (´Д`;)